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画面に表示される情報でも、自動で集めていいとは限らない。作る前に規約を調べた。

利用規約の一節に蛍光ペンが引かれたノートPCの画面。机の上では、箱を持ったロボットが「ロボット禁止」の標識の前で止まっている
規約を開くと、機械でまとめて取るのは禁止と書いてあった。画面に出ている=取っていい、ではなかった。

正直に言うと、バイブコーディングでサイトやアプリを作れるようになって、私は少し調子に乗っていました。

スワぽい も アイまーる も 真壁探偵事務所 も、「動くもの」までは思ったより早く作れます。Cursorに話しかければ、画面も処理も出てきます。うれしい反面、危ない方向にも行きやすいです。

私がそこで学んだのは、コードより先に利用規約を見る、ということでした。きれいな話ではなくて、失敗しそうになって気づいたことです。

画面に見えていても、機械でまとめて取っていいとは限らない

プロダクトを作っていると、どうしても情報がほしくなります。ニュース、プロフィール、商品、株価、地図の店舗。画面に出ているなら、取れそうに思いますよね。

私も同じでした。スワぽいや真壁探偵事務所を作っているとき、公開されている情報を手早く集めたくて、スクレイピング用のツールをバイブコーディングで作って使おうとしました。スクレイピングは、プログラムでWebページの内容を自動的に取ってくることです。技術的には難しくありません。頼めば、それらしいものがすぐ出てきます。

ただ、作る前に規約を開いたら、一気に冷めました。多くのサイトが、機械でまとめて取ることを禁止していたからです。店のショーウィンドウをながめるのは自由でも、閉店後に裏口から入って、商品を持ち出してはいけない。それと同じで、画面に見えていることと、プログラムで取っていいことは、別でした。

正直、ここはヒヤッとしました。もう少しで、作ってしまうところでした。

「公開されているから自由」ではない

細かい条文は、各社の最新の規約を見てください。私が読んだ範囲の印象だけ、書いておきます。

Xの利用規約、Metaの規約、LinkedInのユーザー契約、YouTubeの利用規約 は、同意なしのスクレイピングや、ロボットでの取得を禁じているところが多いです。Amazon.co.jpの利用規約、楽天市場の利用規約、メルカリの利用規約 も、自動でデータを取るツールや、許可のない自動化はだめ、という書き方でした。Google マップの追加利用規約 も、地図や店舗の情報を機械で抜くことは、認めない方向で書かれています。

見てよいことと、持ち帰って仕事に使ってよいことは、別の話です。規約は、サイトごとに違います。変更されることもあるので、使う前にその時点の文言を読んでください。

バイブコーディングだと、「できること」と「やっていいこと」がずれやすい

怖いのは、簡単すぎることです。

「このサイトから一覧を取って」と書けば、動くものが返ってくることがあります。作るのが速いほど、規約を読む手順は飛ばされやすくなります。私も、「とりあえず動くものを」で進みそうになりました。

できることと、やっていいことがずれます。規約を読まずにツールだけ作ると、あとで全部やり直しになりかねません。時間もAIの利用枠も、むだになってしまいます。

結局、公式の窓口を先に探す

仕事などで、規約で禁止されているサイトのデータを使いたいとき、私は次の順番で考えています。

  1. 公式のAPIがないか、確認する。 APIは、サービス側が用意している、データを受け取るための正規の方法です。遠回りに見えても、結果的にこちらのほうが安全なことが多いです。
  2. APIがなければ、許可や提携がないか、見る。 運営に問い合わせて、使ってよいか確認します。
  3. それも無理なら、そのデータに依存しない作りに変える。

かっこいい結論ではありませんが、これが私の生き残り方です。

サイトが簡単に作れる今だからこそ、先に学ぶべきは利用規約だ、というのが、いまの実感です。作る前に見るポイントは、利用規約を先に確認する にまとめました。スワぽいで、ニュースの全文を載せるのをやめた経緯は 実験ログ#001 に、バイブコーディングという言葉の意味は バイブコーディングとは? に書いています。

※私は法律の専門家ではありません。最終的な判断は、各サービスの最新の規約、ヘルプ、APIの説明を見て行ってください。

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