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バイブコーディングでサイトやツールを作るより前に、まず利用規約を確認しなきゃいけない
AIに「このサイトの情報を自動で集めるツールを作って」と頼むと、数分でコードが出てきます。動くものを見ると、ついこのまま進めたくなります。
私は、これを作る一歩手前まで行きました。止まれたのは、たまたま利用規約を開いたからです。
普段は、AIを使ってアプリを作る仕事をしています。この記事では、その作業の前に私が必ず見ていることを書きます。プログラムを書いたことがない人でも読めるように、難しい言葉は言い換えました。
作る前に見るのは、この3つだけ
規約を最初から最後まで読む必要はありません。私が見ているのは、次の3つです。
- そのサイトの利用規約に、プログラムで自動的に集めることや、解析することを禁止する決まりがないか
- 公式のAPIがないか(APIは、サービス側が「こちらからどうぞ」と用意している、正式な受け取り口のことです)
- 相手のサーバーに負担をかけない作りになっているか
動くことと、やっていいことは別です。ここを飛ばすと、作ったあとに全部やり直しになることがあります。
赤信号:誰が見てもダメなこと
他人のIDとパスワードでログインする。システムの弱点を突いて入り込む。データを勝手に書き換える。これは論外です。
不正アクセス禁止法や刑法で禁じられています。不正アクセスの罰則は、3年以下の拘禁刑(いわゆる懲役)か、100万円以下の罰金です。サーバーを止めたり、データを壊したりして相手の仕事を邪魔すると、さらに重くなって、5年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金になります。
ここまでは、頼む側も「それはダメだ」と分かっているので、あまり迷わないと思います。困るのは、その手前です。
黄信号:悪気がなくても、問題になることがある
迷いやすいのは、次の2つです。
プログラムで、サイトの情報を自動的に集めること(スクレイピング)
画面に出ている情報でも、プログラムでごっそり取っていいとは限りません。サイト側が、規約で禁止していることが多いからです。
規約に反したからといって、すぐ犯罪になるわけではありません。ただ、アカウントを止められたり、損害賠償を求められたりすることはあります。公開されているページにまで規約の効力が及ぶのかは、専門家のあいだでも意見が分かれていて、まだ決着がついていません。「たぶん大丈夫でしょ」で進めるのは危ないです。規約に書いてあるなら、避ける。これが一番安全です。
負担の話も、同じくらい大事です。
2010年、愛知県岡崎市の図書館のサイトから、本の情報を自動で集めるプログラムを動かした男性が、業務を妨害した疑いで逮捕されました。20日間勾留されたあと、起訴はされませんでした(起訴猶予)。本人に攻撃するつもりはなかったことや、図書館のシステム側にも問題があったことが指摘されていて、評価は今も分かれています(経緯はこちら)。
どちらが悪かったのかを、ここで決めるつもりはありません。ただ、相手のサーバーに負担がかかる作り方をすると、悪気がなくても、思わぬ大ごとになることがあります。
アプリや通信のしくみを解析すること(リバースエンジニアリング)
公開されていない使い方を探すために、アプリや通信のしくみを調べることです。調べるだけなら、法律上すぐに違法とは言えない、という整理もあります。ただ、規約で禁止しているサービスは多いです。さらに、コピー防止やアクセス制限を外すための道具を人に渡したり売ったりすると、不正競争防止法で規制される場合もあります。
規約を見て、やり方を変えた話
スワぽいや
真壁探偵事務所を作っていたとき、公開されている情報を手早く集めたくて、スクレイピング用のツールをバイブコーディングで作ろうとしました。技術的には難しくありません。頼めば、それらしいものがすぐ出てきます。
作る前に、集める先のサイトの規約を開いてみました。機械でまとめて取ることを禁止しているサイトが、いくつもありました。正直、ヒヤッとしました。規約を見ていなかったら、そのまま作っていたと思います。このときのことは、別の記事に詳しく書いています。
それからは、先に公式のAPIを探すようにしました。
スワぽいでは、ニュースの本文も載せていません。本文まで出したほうが、アプリとしては読みやすいです。でも、記事を書いたのは配信元です。見出しと要約だけを出して、本文は配信元のサイトで読んでもらう形にしました。著作権への配慮です。
どちらも、作れるかどうかより先に、やっていいかを考えた結果です。
作る前の1分チェック
さっきの3つを、手を動かすときの手順にすると、こうなります。
- 規約を開いて、「自動」「ロボット」「スクレイピング」「クローラー」「解析」「リバースエンジニアリング」で検索する(クローラーは、ページを自動で巡って情報を集めるプログラムのことです)
- 公式のAPIや、提供元への問い合わせ窓口がないか探す
- アクセスの回数や間隔を、相手の負担にならない程度に抑える
- 集めた情報を、そのまま公開したり配ったりしない
検索だけなら、数分で終わります。作ってからやり直すより、ずっと早いです。
ココナラなどでツールを買う・頼む前に
自分で作る人の話ばかり書きましたが、買う側、頼む側の話もしておきます。
ココナラなどには、データを自動で集めるツールを作ってくれる出品があります。規約を守ることや、相手に負荷をかけないことを、注意点に書いている出品者もいます。全部を疑う必要はありません。
ただ、ツールを動かすのは、買った人です。相手のサービスに負担がかかったり、規約に反していたりしたとき、「作った人に任せていたので、知りませんでした」とは言いにくいです。
買う前に、次の3つを聞いてみてください。
- 公式のAPIを使っていますか
- 対象サービスの規約の範囲で動きますか
- アクセスの回数や間隔は、どう設定していますか
ココナラ自身の加盟店規約にも、サーバーやネットワークに悪い影響を与えること、ココナラが用意した方法以外でアクセスすること、システムを解析することを禁じる項目があります。自動で何かをするツールは、こういう決まりと隣り合わせです。
私はココナラで出品している側でもあります。上の3つの質問には、そのまま答えられる形で受けています。
規約を先に見るところから、一緒に作ります
自分で作るのが不安なときは、頼むのもひとつの方法です。トミークリエイトでは、AIを使ったアプリやツールの開発を受けています。作る前に規約と公式の窓口を確認して、その範囲でできる形を一緒に考えます。規約で禁止されている自動収集のツールは、お受けしていません。
どんなことができるかは、アプリ開発の紹介記事にまとめています。ココナラの出品ページからでも、問い合わせフォームからでも、相談だけで大丈夫です。
作ること自体は、AIのおかげでかなり簡単になりました。そのぶん、作る前に一度、規約を開いてみてください。開かずに進めて、あとから全部やり直しになるほうが、よほど時間を食います。
※私は法律の専門家ではないので、この記事は法律の助言ではありません。判断に迷うときは、各サービスの最新の規約やヘルプを確認するか、専門家に相談してください。
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この記事の執筆について
AIが下書きを作成し、冨岡 優喜(トミークリエイト代表)が責任を持って内容を確認・校正しています。公開する文章の最終責任は運営者にあります。 運営者の実績・免責は運営者情報をご覧ください。
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